2013年の記録No4(7月〜)です。(Topページはこちら)

2013年7月2日 今年蒔いた苗の成長状況
 今年蒔いたアケボノツツジ、シャクナゲ、ミツバツツジ、播種後4ヶ月経ち順調に育っている。タネが一番小さく発芽時も小さかったミツバツツジは成長が早いようでシャクナゲを抜くまでに大きくなっている。葉が茶化して枯れるのかと心配したアケボノツツジ苗はその後また緑の新芽を伸ばし始め復活しそうである。一方、本葉の緑が薄く成長の悪い苗は緑が抜けたままでこの先回復しないのではと思っている。
 1歳苗、2歳苗も今のところ順調のようで枯れるものはでていないが、梅雨が明けてからの猛暑を乗り切ることが出来るかどうかである。その梅雨明けに備えて2回目のオルトラン剤を散布した。
アケボノツツジ0歳苗
シャクナゲ0歳苗
ミツバツツジ0歳苗
アケボノツツジ0歳苗
シャクナゲ0歳苗
ミツバツツジ0歳苗
アケボノ 葉が茶化した苗は復活
アケボノ 本葉の成長が悪い苗
アケボノツツジ1歳苗
 6月末にツクモグサを見たくて白馬岳に登ってきた。ツクモグサの株は多かったが今年の花は早かったそうで花の開いている株は数株だった。雪解け後一番に咲くツクモグサ、これから見ごろを迎えるウルップソウ、本州でも八ヶ岳とこの白馬岳にしか分布していない花を見ることができて満足いく山行だった。帰りに天気が持ちそうだったので上高地に入り涸沢からザイテングラートをつめて涸沢岳を目指し穂高岳山荘まで行ったが、生憎のガスと雨で涸沢岳からのパノラマ写真は次回の山行に持越しとなった。(この時期の花は山行記録で別途報告します。)
ツクモグサ
ツクモグサの群落
ツクモグサとウルップソウ
白馬尻のタニウツギ
杓子岳縦走路の鞍部付近から見る白馬岳
キバナシャクナゲ
涸沢小屋から見る前穂高岳北尾根と涸沢カール


2013年7月9日 梅雨が明けてシャクナゲを確認
 平年よりも11日も早く梅雨が明けていよいよ暑い夏がやってきた。皿倉山のシャクナゲはすこぶる元気なようで2009-1には来年の花芽が確認できた。まだ小さくて完全には花芽と断定できないような芽もあり花芽の数は正確には特定はできないが、来年もたくさんの花を咲かせてくれそうだ。
 ベランダでは長雨の影響か、シャクナゲ1歳苗で中心の芽の部分がこげ茶色になりその茶色が葉の中央部に広がっている苗が出た。1週間前まではそんな兆候は無かったのに、五日間雨が続いたあとにこの変化がでていた。1歳苗で一番成長の良かった苗にもこの症状がでている。去年も夏に多くのシャクナゲ1歳苗が枯れており、心配だ。
2009-1
2009-1の花芽
2010-3
シャクナゲ1歳苗
一週間前の状態
葉の茶化が進行している1歳苗


2013年8月8日 梅雨明け後の猛暑
 平年よりも早く梅雨明けし、暑かった7月、それでも35℃に達することは無かった。それが8月に入ってから連日35℃を越すような猛暑が続いている。この暑さを避けて早朝に皿倉山に登った。
 シャクナゲ2009-1には多くの花芽が付いている。ざっと数えて30個、付きすぎだ。過去2回花が咲いた時は、一斉開花ではなく五月雨式に開花、それもあとから咲く花は徐々に小さくなっていくという咲き方で2度あることは3度あるのではと不安になるが、3度目の正直、綺麗に一斉開花することを期待している。
2009-1
2009-1の花芽
2010-3
 ベランダの鉢植えのシロヤシオの様子がおかしい。毎年盆までに葉を落としその後また新芽を吹くので、今年は遮光ネットで直接日が当たらないように暑さ対策をしていたのだが、今年も7月の終わりごろから葉が茶色になり始め8月入って猛暑の影響か一気に葉を落としてしまった。枝先の新芽に緑色は薄く枯れたように見えるものもある。2階のベランダから1階の庭木の陰に移しては見たが、心配だ。
 今年咲いたアカボシシャクナゲ、花柄をそのままにしていた実が少し大きくなっている。タネが取れれば来年種まきをして育てて公園や皿倉山に植樹しようという皮算用。
シロヤシオ(左下)とアカヤシオ
シロヤシオの新芽
アカボシシャクナゲの実
 アケボノツツジとシャクナゲの1歳苗で枯れていく苗が目立つ。特に育苗箱で育てていた苗、夏の初めまでは順調だったのに梅雨の長雨の所為かシャクナゲは全滅状態でアケボノツツジも半数が茶色の葉になってしまった。ただアケボノツツジはこの状態から新芽を伸ばしている苗もあり様子を見ることにする。ミツバツツジとシャクナゲの2歳苗、去年の暑さに淘汰された結果なのか現時点で枯れた苗はない。
 ・1歳苗 アケボノツツジ 157(170)、シャクナゲ 150(165) ( )内は前回5/22調査数
 ・2歳苗 ミツバツツジ 21、シャクナゲ 33
シャクナゲ1歳苗
アケボノツツジ1歳苗
アケボノツツジ1歳苗の新芽
 今年蒔いた0歳苗、遮光ネットの効果か、現時点で枯れが目に付くことはない。タネが一番小さく、発芽苗も小さかったミツバツツジの成長が良いようで、アケボノツツジを越したものもある。
 ・アケボノツツジ 107
 ・ミツバツツジ 110
 ・シャクナゲ 111
アケボノツツジ0歳苗
シャクナゲ0歳苗
ミツバツツジ0歳苗
アケボノツツジ0歳苗
シャクナゲ0歳苗
ミツバツツジ0歳苗
アケボノ 葉が茶化した苗は復活?
アケボノ 本葉の成長が悪い苗
アケボノツツジ1歳苗


2013年9月9日 記録的な猛暑でシャクナゲに葉焼け
 記録的な猛暑だった8月、9月に入って急に涼しく秋になったと感じてきたが、実際の気温は平年並みでまだまだ夏は終わっていない。
 皿倉山のシャクナゲ2009-1、40個に近い花芽をつけているのだが、猛暑の影響で葉焼けが発生している。葉焼けは2009年に植樹して以来初めての発生で、現時点では樹の一部分だけの発生で全体には及んでいない。ベランダの鉢植えのシャクナゲでは以前に葉焼けが発生し、遮光ネットで覆う対策をしたが、結局そのシャクナゲは枯れてしまった。これからお彼岸に向かい日ざしも弱くなることからシャクナゲ2009-1の葉焼けはこれ以上進行することはないと思う。
2009-1
2009-1の一部に葉焼け
2010-3
 アケボノツツジとシャクナゲ、ミツバツツジの実生苗、アケボノツツジで枯れていく苗が目立つ。遮光ネットで覆ってはいるが街中では気温が高すぎる。と分かってはいるが、、、
( )内は前回8/8調査数
 ・0歳苗 アケボノツツジ 99(107) ミツバツツジ 110(110) シャクナゲ 110(111)
 ・1歳苗 アケボノツツジ 136(157) シャクナゲ 148(150)
 ・2歳苗 ミツバツツジ 21、シャクナゲ 33
アケボノツツジ0歳苗
シャクナゲ0歳苗
ミツバツツジ0歳苗
アケボノツツジ0歳苗
シャクナゲ0歳苗
ミツバツツジ0歳苗
アケボノ 葉が茶化し枯れた苗
アケボノ 本葉の成長が悪い苗
アケボノ 葉が茶化した苗


2013年11月4日 猛暑の後遺症、鉢は駄温鉢に変更
 ベランダの鉢植えのミツバツツジ1本とアカヤシオ2本、シロヤシオ1本が相次いで枯れてしまった。ミツバツツジは2009年に挿し木して1m近くに育っていたもの、アカヤシオとシロヤシオは2009年秋に3年ものを購入し、30cmくらいに育っていたもので、何れもプラ鉢だった。梅雨明け後のこの夏は非常に暑く、夜の最低気温も30℃前後の熱帯夜が続いたせいで根腐れを起こしたものと思っている。昨年までアカヤシオとシロヤシオは夏に一旦葉を落とし、秋にまた芽吹いていた。今年も夏に葉を落とし、次の新芽が膨らみかけていたものが茶色く生気を無くして枯れていった。暑さ対策として遮光ネットを掛けていたが、プラ鉢を使い続けたことが悔やまれる。残ったアカヤシオ1本は駄温鉢に移植した。これで対策になるのかは分からないが、アケボノツツジやシャクナゲなどの苗の育成に反映していきたい。
 皿倉山のシャクナゲ2009-1、40個近い花芽は順調のようで来年の開花が楽しみだ。
2009-1
2009-1の花芽
2010-3
 今年蒔いた0歳苗、秋になり枯れていくのは少なくなったが、シャクナゲ以外は9cmポットに5本では来年の成長に支障になるほど大きくなっているのでこの秋に全てを1本毎に植え替える予定。費用と場所の問題からポットへの移植になるが、数本は駄温鉢に移植してみる。
 1歳苗のポットにはコケが繁殖して小さなシャクナゲの苗を覆ってしまい枯れたものもある。遮光ネットのため直射が射さずコケが生えやすい環境になっているが、このコケは表面温度を下げる効果もあるはずで来年はこのコケとうまくつきあえればと思う。
 今年の梅雨時にコバノミツバツツジ(白花)の鉢を移動した際に折れた枝を挿し木していたもの、どうやらうまく根付いているようで大事に育てて生きたい。
 各苗の生育数、( )内は前回9/9調査数
 ・0歳苗 アケボノツツジ 96(99) ミツバツツジ 110(110) シャクナゲ 108(110)
 ・1歳苗 アケボノツツジ 122(136) シャクナゲ 124(148)
 ・2歳苗 ミツバツツジ 15(21、6本は山に移植)、シャクナゲ 33(33)
アケボノツツジ0歳苗
シャクナゲ0歳苗
ミツバツツジ0歳苗
アケボノツツジ0歳苗
シャクナゲ0歳苗
ミツバツツジ0歳苗
シャクナゲ1歳苗のポットのコケ
コケを取り除くと枯れたシャクナゲ
挿し木のコバノミツバツツジ
 ポットの複数本のシャクナゲ、アケボノツツジ1歳苗を1本毎に植え替えた。シャクナゲの根が予想以上に伸びていたのには驚いた。場所の都合もありポットへの移植だが、成長の良い苗は4号の駄温鉢に植えてみた。
 ベランダで枯れずに残ったアカヤシオやコバノミツバツツジ、シャクナゲをプラ鉢から一回り大きな駄温鉢に植え替えた。用土はネットにあった赤玉土小粒、鹿沼土、ピートモス、バミキュライトを4:2:3:1で混合したものを使用、アカヤシオやコバノミツバツツジの根は鉢底深くまでは張っていなかった。
ポットのシャクナゲ1歳苗
シャクナゲ1歳苗の根
9cmポットに移植後のシャクナゲ1歳苗
ポットのアケボノツツジ1歳苗
アケボノ1歳苗の根
4号鉢に移植後のアケボノ1歳苗
鉢植えアカヤシオの根
鉢植えコバノミツバツツジの根
駄温鉢に移植後
 鉢植えのオオヤマレンゲとマンサクは大きく育ち、この夏は朝に水を撒いても夕方には新梢が萎える状態で鉢植えの限界を感じた。そこで場所を取ることもあり、田舎の山に植えさせてもらった。山で大きく育てばその木から取り木など増やすことを考えてみたい。田舎の山には13cmポットで30〜50cmに育ったミツバツツジの2歳苗も植えてみた。今育っている実生苗の試行移植として観察する予定。
鉢植えオオヤマレンゲの根
鉢植えマンサクの根
移植後のマンサク
13cmポットのミツバツツジ2歳苗
ミツバツツジ2歳苗の根
移植後のミツバツツジ2歳苗


フレーム設定ページはこちら