去年の秋に採取していたツツジやシャクナゲの実、紙の袋に入れて乾燥させていた実をほぐしてタネを取りだした。かなり細かな作業で、タネの大きさがアケボノツツジぐらいであればタネを採りだすのもやり易いのだが、ミツバツツジのタネとなるとヘッドルーペを付けての作業でも肩が凝ってしまう。

山で採取した実以外にベランダのアカボシシャクナゲから採った実と去年の秋に初めて皿倉山のシャクナゲ2009-1から採った実からタネを取りだした。去年初めてアカボシシャクナゲのタネを15粒蒔いたが発芽して成長しているのは一株だけ、シャクナゲでは過去2回ほど自家栽培の木からタネを採って試みたが苗木は育っていない。
皿倉山のシャクナゲ2009-1の実は半分ほどの大きさしかなく取りだしたタネの数も半分以下だったが、そのタネの中にはツヤも厚みもあるタネがあり発芽は十分に期待できそうだ。これらのタネから苗木が育てば循環型の完成だ。

今年もアケボノツツジ、シャクナゲ、オンツツジ、ミツバツツジのタネが取れたが、蒔く以上に余ってしまう。去年までは余ったタネは山に返そうと採取した登山道のわきに単にばら撒いていた。でもこれだと発芽して成長するタネは殆んどゼロだろうし、山に捨ててきたことにもかわらない。人が手を掛け苗床に蒔いて育てる方が確実に苗木として成長するだろうし、その苗木が市街地の庭先であろうと大きくなって花をつけタネが採れればそれに越したことはないのではないか。そう考えるとツツジやシャクナゲのタネを蒔いて苗木を育ててみたいと思う方がいればタネをお分けしたいと思っている。

ミツバツツジの実をほぐす

ミツバツツジの実をほぐす

この中からタネだけを仕分け

この中からタネだけを仕分け

DSC00963c

左からアケボノツツジ、シャクナゲ、
オンツツジ、ミツバツツジのタネ

DSC00973c

ベランダのアカボシシャクナゲから
採取したタネ

DSC00960c

皿倉山のシャクナゲ2009-1から採取した実
(上の二つは大きさ比較用)

DSC00969c

皿倉山のシャクナゲ2009-1から採取したタネ

 

DSC00981c

去年蒔いて育ったアカボシシャクナゲ

DSC00993c

アカボシシャクナゲの花芽