6月6日、梅雨の晴れ間となる予報に九重平治岳に登った。今年のミヤマキリシマには虫の害が出ているとネット情報にあったが、大戸越から登山路は去年とは比べようのない惨憺たる状況だった。平治岳には2010年と11年は登っていないので判らないが、自分の中では平治岳は2006年以来のひどい虫の害だ。また下山路にあった白花ミヤマキリシマも今年は見られなかった。来年には回復して欲しいと願う。

北九州を朝3時すぎに出発した。この時期九重の各登山口駐車場は車で溢れるためだ。6時過ぎに男池駐車場に着いたときは駐車場は6割がたしか埋まっていない。早く着きすぎてしまったのかと思っていたが、帰りに見た時は路肩にまでびっしりと駐車しておりやっぱりと思った。
8時前に大戸越に到着、情報通りミヤマキリシマは茶色に、それと天気の回復が遅れているようで山頂部はガスがかかっていたので先に大船山に行くことにした。
北大船への登山路では既にイワカガミが終わった状態でマイヅルソウが可愛く咲いていた。登りでは気づかなかったが復路では登山道から少し離れた場所にオオヤマレンゲの蕾を見た。2,3日後には咲く卵のような白い蕾だった。
北大船や段原では虫の害は殆ど無くミヤマキリシマは綺麗に咲いていた。
9時過ぎにガスの中の大船山に到着、風が強く直ぐに下山するつもりだったが、丁度その時南側からガスが晴れ始め九重高原の景色が広がった。約30分間、ガスの切れ間から覗く九重連山を眺めた。この素晴らしい景色、やはり登ってきて良かった。
大船山からの下りは団体さんの離合通過待ちの渋滞で周りを眺めながらゆっくりと下ったのだが、今年はドウダンツツジの花を見ることは無かった。
11時前に大戸越に戻り平治岳を目指した。平治岳への登りは以前は大渋滞をしていたのだが、岩場に迂回路ができたお陰で渋滞は全く無かった。
平治岳南峰の頂上部や本峰の南西斜面では綺麗に咲いているミヤマキリシマも多く安堵した。ミヤマキリシマの食害、害虫の発生期と開花期の兼ね合いだろうが、大戸越付近の下部は木全体から緑が消えており、頂上付近は葉の一部が食われ花芽は残っているものまで様々だが、いずれも来年には回復して綺麗な花を見せて欲しいと願う。
13時前に大戸越えから下山、14時半に駐車場に無事到着、帰りは九重の温泉で汗を流して帰宅した。

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大戸越に到着、平治岳はガスの中

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大戸越の害にあったミヤマキリシマ

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北大船登山道で唯一咲いていたイワカガミ

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北大船登山道のマイヅルソウ

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北大船登山道のオオヤマレンゲ

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オオヤマレンゲの蕾

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北大船登山道のミヤマキリシマ

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北大船登山道のミヤマキリシマ(復路)

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大船山山頂、ガスが晴れた南側

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ガスの中から覗く中岳

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平治岳登山道から大戸越を見下ろす

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平治岳登山道の茶化したミヤマキリシマ

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平治岳南峰直下のミヤマキリシマ

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平治岳南峰で綺麗に咲くミヤマキリシマ

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平治岳本峰斜面

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平治岳本峰斜面

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完全に食べつくされた?ミヤマキリシマ

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一部葉の残るミヤマキリシマ

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殆んどの花芽が食べられたミヤマキリシマ

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花芽の多くが残るミヤマキリシマ

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平治岳本峰斜面にて大船山から三俣山にかけてのパノラマ

 

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大戸越で寛ぐ登山者、正面に三俣山、右に平治岳南峰斜面

 

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四季彩ロードから見る九重連山、右は涌蓋山、その下に見えるのは天ケ谷貯水池