2013年の記録No1(1月〜3月)です。

2013年1月1日 快晴の皿倉山山頂から初めての影皿倉
 2013年のお正月、寒波の影響で初日の出は期待できないが、皿倉山への新年登山に始発のバスで出発。家を出るころは小雨だったけれどその後天気予報は大きく外れて快晴の皿倉山山頂。初日の出の時間には間に合わなかったが市街地に描かれた影皿倉を初めて見ることができ、幸先の良い新年となった。
 山頂で約10cmの積雪、シャクナゲにも厚く雪が降り積もっていて花芽も隠されてしまっているが、今年は2年ぶりに花が咲く。とても楽しみだ。

2009-1
2010-3
皿倉山山頂の朝日
初日の影皿倉、双耳峰の帆柱山の影も(山頂にて折尾から洞海湾方面のパノラマ)
 アケボノツツジの0歳苗、多くが茶色の葉を付けたままでいる。この先まず気をつけないといけないのは霜柱。去年、シャクナゲやミツバツツジの0歳苗が霜柱で浮き上がってしまった。今年は放射冷却で厳しい冷え込みが予想されるときはブルーシートで覆うことにしているが、効果のほどは?
 去年も2回芽吹いたアカヤシオとシロヤシオ、お盆過ぎに2回目に芽吹いた葉が去年の末から見事に紅葉している。紅葉を見るのは苗を買って初めてのことで、去年の11月から12月の気温などの気象条件が、アカヤシオやシロヤシオの紅葉の適正条件に一致したのだろう。やはり九州の平地では暖かすぎるのだろうと思うが、何とか”体質改善”してこの地に順応して欲しいと願う。
304日目のアケボノツツジ
304日目のシャクナゲ
紅葉が盛りのアカヤシオ


2013年1月12日 今年のシャクナゲの花芽を確認
 皿倉山山頂のお正月は積雪のためシャクナゲの花芽の確認が出来なかったので、快晴のこの日に皿倉山や近くの公園のシャクナゲの花芽を確認した。近くの公園では去年2本のシャクナゲが枯れてしまったが、残った3本のシャクナゲ全てに花芽がついている。今までに花をつけたことのない株にも初めて花芽がついているのだが、去年の夏に活力剤を与えた効果なのだろうか?ただ枯れていったシャクナゲはベランダの鉢植えも含めて花をつけて決まって1、2年後に枯れている。枯れた原因は根にあると思っているが、未だ対処方法は解らない。

 ・皿倉山山頂・・・2009-1に花芽7個
 ・ケーブル山頂駅・・・花芽のない株もあるが、例年並
 ・皿倉平登山道脇・・・花芽なし(日が当たらない
 ・近くの公園・・・枯れずに残った3本全てに花芽がついている
 ・ベランダの鉢植え・・・大きな花芽がついているが、去年の秋口から大きくなっており開花は?

2009-1 7個の花芽 
2009-1 花芽
2010-3 花芽はなし
ケーブル山頂駅のシャクナゲ

→ 花芽が三つ?(枝芽かも)
近くの公園のシャクナゲ 花芽9個
→ 花芽3個
→ 花芽1個
ベランダのシャクナゲ

→ アカボシの花芽


2013年2月11日 春の予感、それはミツバツツジの花芽?
 立春は過ぎたものの先日の寒波で下界から見上げる皿倉山山頂は積雪、その雪が融けたころを見計らって皿倉山に登った。山頂はまだまだ風は冷たいものの、その柔らかな日ざしは春を予感させる。シャクナゲ2009-1は積雪の所為か、葉を少し垂らしている。そのため少し小さくなったようにも感じたが、7個の花芽は逆に大きくなったように見えた。開花まであと2ヶ月!

2009-1 葉を少し垂らしぎみ 
2009-1 花芽
2010-3 
 ベランダでは1月の終わりからマンサクの花が咲き始め今見ごろを迎えている。花つきの苗木を購入して2年、実生にチャレンジしようにもタネが確認できない。今年は取り木に挑戦してみようと思っている。
 挿し木から育ったミツバツツジとコバノミツバツツジの枝先の膨らみ、花芽ではないかと思っている。開花の観察経験はないが、ネットで調べると似たような膨らみを花芽と紹介している写真を見つけた。去年のコガネムシの幼虫騒動以来、定期的にオルトラン剤を散布し、活力剤も与え、その甲斐あってか、去年の夏は濃緑の葉を保っていた。裏づけとなるような心当たりに、この春に咲く花芽ではと期待が膨らむ。(ミツバツツジの去年の夏の状態はこちら
ミツバツツジの花芽?
コバノミツバツツジの花芽?
マンサクの花
345日目のアケボノツツジ
345日目のシャクナゲ
アケボノツツジ苗の新芽
 去年の秋に採取したミツバツツジの実、熟して先端が割れるのを待ったが、自然に割れることは無かったので、カッターで裂いてみた。中からは小さなタネが約200粒、アケボノツツジに比べてシャクナゲのタネが小さかったが、そのシャクナゲのタネよりも更に小さなタネでとても扱いにくい。ミツバツツジの実で途中がコブのように膨らんだものを割ってみたが、中には何も無く空っぽだった。虫の仕業なのか病気なのか判らない。(ミツバツツジの実の記録はこちら
 今年はアケボノツツジ、シャクナゲ、ミツバツツジのタネを蒔く。播種床は育苗箱と9cmポットに去年の実績からミズゴケを1cmほど敷いたものを準備し、蒔くのは3月の初めごろを予定。
左からミツバツツジの実ガラとタネ、シャクナゲ、アケボノツツジのタネ
ミツバツツジのタネ
ミツバツツジの膨らんだ実、中はカラ


2013年3月9日 今年は新旧のタネを蒔きました。
 南からの風で20℃を越す暖かさに一気に春が来たように感じるなか、皿倉山に登った。皿倉山のシャクナゲや公園、ベランダのシャクナゲの花芽も僅かずつでも大きくなっている。今年は桜の開花が去年より一週間ぐらい早まるという予想に、4月になるとベランダのシャクナゲから開花が始まり、皿倉山のシャクナゲも4月中旬に開花するのではと思う。気になるのは公園のシャクナゲ、花芽をつけている木の葉が細く小さい。ベランダの鉢植えや植樹したシャクナゲがこのパターンで花を付けた翌年に枯れている。今年は花がら摘みを行ってみようかと思っている。

2009-1  
2009-1 花芽
2010-3 
公園のシャクナゲ、葉が細い
アカボシシャクナゲの花芽
マンサクの花もいよいよ終わりに
 先日、アケボノツツジ、ミツバツツジ、シャクナゲのタネを蒔いた。去年の秋に採取したタネと一昨年採取したタネも蒔いてみた。去年余ったタネを乾燥剤と袋に入れて常温保存していたものだ。シャクナゲでは外観上の変化は見られなかったが、アケボノツツジでは一昨年のタネは黒っぽく変色していた。発芽するのか?、発芽したあとはどうなるのか?観察を続けてみたい。
 1歳、2歳になったそれぞれの苗、この暖かさに今年初めてオルトラン剤を散布したが、今年はどんな成長をするのか、とても楽しみだ。
アケボノツツジの新旧タネ
アケボノツツジ1歳苗
シャクナゲ1歳苗
シャクナゲ2歳苗
ミツバツツジ2歳苗
挿し木ミツバツツジの花芽?


アカボシシャクナゲの開花(2013年)

3月11日
3月12日
3月13日
3月14日
3月15日
3月16日
3月17日
3月18日
3月19日
3月20日
3月21日
3月22日
3月23日
3月24日
3月25日
3月26日
3月27日 雨のため窓から撮影
3月28日
3月29日
3月30日 枝芽に咲いた花
3月31日 綺麗に咲いて感謝


2013年3月16日 犬ヶ岳のシャクナゲとミツバツツジの花芽確認
 近くの公園の桜はまだ開花していないが、福岡では桜が観測史上最早タイ記録で13日に開花し春の花の季節がやってきた。そこでベランダのミツバツツジの芽が花芽なのか自然のミツバツツジの花芽観察と今年のシャクナゲの花芽確認とを兼ねて犬ヶ岳に登った。
 笈吊峠から犬ヶ岳への稜線にかけてシャクナゲの花芽は少なく今年も花のトンネルになるようなことは無いが、そこそこには花を楽しめそう。
 ミツバツツジでは丸く膨らんだ花芽とそれに比べ小さい枝芽が確認できた。日当りの良い木にはたくさんの花芽がついているが、夏に高い木の下で影に入る木には花芽はほとんどついていない。日当りは欠かせないのだ。また、去年の実の残滓を見つけたが、実は完全に割れて中は空っぽ、タネは残っていない。おそらく風の強い日に小さなタネを風に乗せたのだろう。
 ベランダのミツバツツジについている芽は大きさからしてやはり花芽だと思う。挿し木から育って4年目、樹高は70cmに達している。4月になると紫色の花が咲くだろう。犬ヶ岳から帰ってきてこうした目で見てみるとその親木のミツバツツジにも花芽がついている!この木は2009年のシャクナゲ祭りで樹高1.5mの花芽無しで購入、その年の新芽8本で挿し木にトライ、今現在2本の木が育っている。親木は翌2010年に3輪の花をつけたが、花が咲くまで花芽の認識は無かった。その時の花の一つが実をつけ、2011年に蒔いたのが今2歳苗21本になっている。以降2年間花をつけなかったが、去年オルトラン剤の散布により、葉の色が濃くなっていた。これらの花芽が膨らみ花となりタネが取れれば、ミツバツツジの苗作りにも弾みがつく。今犬ヶ岳山頂付近は笹が枯れ寂しい斜面になっているが、この苗を植樹できればと、夢も膨らむ。

シャクナゲの花芽
ミツバツツジの花芽
ミツバツツジの枝芽
ミツバツツジの実の残滓
ベランダのミツバツツジの花芽
ミツバツツジ親木の花芽


2013年3月28日 ベランダのシャクナゲが紅白の競演
 桜の早期開花に合わせてベランダのシャクナゲも3月中に見事に満開となった。アカボシシャクナゲは3月中旬より開花を始めていたが、ツクシシャクナゲもここにきて一気に開花して去年よりも2週間も早く見ごろになった。白のアカボシとピンクのツクシシャクナゲの花、紅白の競演は見事だ。根が比較的に強いアカボシシャクナゲは他のシャクナゲの台木にされると言うが、白く大きく咲く花は見事であり、この苗も育ててみようと自家受粉を試みた。果たしてうまくタネが採れるのか、結果は秋に!
 公園のシャクナゲも開花が始まった。開花を始めたのは一番の古株で苗を購入して10年以上経っており、この木には9個もの花芽が付いている。葉がよじれ茎も細くこの樹勢では付きすぎと思うが、どんな咲き方をするのか様子を見てみたい。葉の細いシャクナゲもそうだが、花後に花柄摘みはするつもり。

ベランダのシャクナゲ
アカボシシャクナゲ、花冠は5裂
シャクナゲ、花冠は7裂
未だ蕾のままのシャクナゲ
公園のシャクナゲ、9個の花芽
公園のシャクナゲ、葉が細い
 ミツバツツジも花芽が膨らみ、外殻が割れて紫の花弁が覗き始めた。まだ木も小さく花芽の数も少ないため木全体が薄紫に染まるのはまだまだ先のことだが、とても楽しみだ。同時期に挿し木した樹高もほぼ同じ白花コバノミツバツツジは、花芽ではと思う芽に未だ変化は見られず、普通の枝芽かなとも思い始めた。
 ミツバツツジの2歳苗やアケボノツツジの1歳苗、シロヤシオで新芽が芽吹き始めた。一番心配していたアケボノツツジの1歳苗、芽吹いて新芽が出揃った時点で移植と冬を越せた率を報告する予定。
ミツバツツジの花芽
ミツバツツジの花芽
コバノミツバツツジの花芽?
ミツバツツジ2歳苗の新芽
アケボノツツジ1歳苗の新芽
シロヤシオの新芽
 先日福智山山麓の虎尾桜を見てきた。未だ満開ではなかったが、枯れた枝もあり、花が少ないように感じた(2011年の虎尾桜はこちら)。保存会の人たちの努力で毎年花を咲かせているが、幹の状態を見るとなんとも痛々しい。エドヒガンは単独では種子をつけないため、虎尾桜を増やそうとすると枝を接木か挿し木で育てることになるが、科学的な挿し木方法を引き受けている会社があるということが判った。保全活動の際に生きた枝を切るようなことがあれば、それを挿し木で増やすことはできそうだ。
虎尾桜全景
虎尾桜、枝先の花つき
幹の状態


ミツバツツジの開花(2013年)
3月21日
3月26日
3月28日
3月29日
3月30日 焦らせます。
3月31日
4月1日
4月2日 雨のため窓から撮影
4月3日
4月4日 開花
4月5日 撮影位置を変えて
4月6日 雨のため窓から撮影
4月7日 雨が止んで
4月8日
4月9日 7輪全てが開きました!


フレーム設定ページはこちら