11月4日、新たに買ったコンパクトデジカメ(DSC-WX350 SONY)の写し初めに快晴の祖母山に登ってきた。
6時半に尾平登山口を出発、宮原から祖母山、黒金尾根の巡回コースとした。
紅葉のピークは既に中腹以下に降りていたが、稜線で青空に映える紅葉したモミジを見ることができた。途中、馬ノ背付近でカメラのスイングパノラマを試したり、アケボノツツジの実を観察するなどして登った。
宮原からの稜線にはアケボノツツジが多いが、アケボノツツジは落葉性であっても残念ながら紅葉にはならない。そのアケボノツツジの実はほとんどが裂けていたが、最近裂けたのであろう中にはまだタネが残っていた。アケボノツツジの実は上向きに裂けているのでゆすられない限り落ちない。強い風が枝を揺らした時に中のタネは実から落ちてその風に乗って遠くに運ばれる。アケボノツツジが生育場所を広げる知恵と以前にインターネットで読んだ。
10時15分に下山してくる登山者と入れ替わりに誰もいない山頂に着いた。山頂からは傾山から大崩山方面のパノラマや九重連山や由布岳、阿蘇山から雲仙など空気が澄んで素晴らしい眺めだ。この眺めを写真に撮っていると山頂に到着する登山者も増えてきた。(焦点距離は35mm換算)
山頂でパノラマ合成用の連続撮影やスイングパノラマ、動画など何度か撮影している間に南の山で変わった雲が出現したことに気付いた。ズームアップしてみると確かに雲が湧いている。赤石岳山頂で御嶽山の噴煙を見ており火山の噴煙に間違いないと周りの登山者に告げた。方角からして桜島の噴煙だろうとの話になったが、最近火山活動で入山規制となった霧島の硫黄山かもともなった。それであれば大ニュースだ。(赤石岳山頂での御嶽山噴煙の記録はこちら)
昼食後に見るとその噴煙は薄く流れていくように見え、噴煙は継続していないようだった。出発前に山頂の展望を見渡すと今度は阿蘇山で白煙が上がっている。こちらの噴煙は水蒸気のようで上がっては消えていく。九州の活発な火山活動を祖母山山頂で思わぬ再認識となった。
下山は途中で裏谷岩鼻の展望台などにも立ち寄りパノラマ写真を撮りつつ黒金尾根を下り、15時に尾平に帰り着いた。
10時29分に撮影した写真にカシミールで調べて山名を記載、桜島は韓国岳で見えない。 |
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帰宅後にネットで調べてみると桜島が10時30分に今年400回目の噴火をしたとあった。桜島では今年1日に1回以上噴火している訳だが、偶然にも祖母山山頂でその噴火を目撃出来た。偶然といえばカシミールで祖母山山頂からのパノラマを確認すると何と桜島の噴煙の手前に見えている山は霧島の韓国岳で、祖母山から見て火山情報の出た韓国岳(硫黄山)と桜島が直線上に並んでいることにも驚いた。
コンパクトデジカメで撮ったパノラマ写真や動画
(パノラマ写真は山の写真(パノラマ)WP版の九州の山のページに掲載する予定です。)
スイングパノラマ・・・撮影が完了しないこがしばしば、完了しても想定より範囲が狭い。撮影に慣れるしかない。
PCでのパノラマ合成 連続撮影時にAEロックができないのは痛い。
ズーム撮影(焦点距離は35mm換算)
動画・・・大画面テレビでも綺麗に見えて満足
使用していたミラーレス一眼カメラが壊れたため、以前より使ってみたいと思っていたパノラマ写真が撮れるコンパクトデジカメを買った。SONYのDSC-WX350にしたのはスイングパノラマでは実績があると思ったからだが、実際に使ってみてスイングパノラマ撮影はたびたび失敗してしまった。スイングパノラマは慣れればそれなりに撮れそうだ。使ってみてやはりファインダーがない、MFやAEロックができないなどを痛感した。しかし、コンデジ故のカメラの軽さ以外にバッテリーの持ちや光学500mm望遠、HD動画など感心している。サブ機としてこれから活用していきたいと思っている。