ボランティア活動
活動内容は家屋から落ちた瓦や壁の分別回収、廃棄される被災家財の集積場所への搬出作業。
建築被災材の分別では焼き瓦とセメント瓦を仕分けるなど材質ごとに規定されており、不燃材として一括廃棄できない。理由はコンビニで話しかけられた熊本県外の解体業者の話を聞いて納得した。東日本震災時に当初瓦礫仕分けが曖昧だったため、仮置き場から直ぐに運び出せずに仮置き場が満杯となって復興の足かせとなった。そこで最初から厳しく分別されたものだけを集積しているようだとこの業者が話してくれた。
この完全な分別仕分けは解体業者には人手が足りず困っているようで、これから家屋の解体作業が本格化するなか、人手不足解消と一時的にはなるが地元の雇用とのマッチングが復興促進に欠かせないと思う。
熊本城
震災で天守閣の鯱や瓦が落ち、飯田丸五階櫓では石垣が崩れ角に残った一列の石が柱のように支えて倒壊を免れている熊本城。ニュースで見たときこの飯田丸五階櫓は余震で持たないと思ったが、1000回を越す度重なる余震にも耐えている。先人の築城技術には驚かされた。そんな熊本城を是非見てみたいと思った。
8月1日はボランティア活動が午前中で終わったので、予定を変えて熊本城に立ち寄って帰ることにした。
城内は立ち入り禁止なので、約1時間をかけて周囲を見て回った。
鯱を落とした大天守は角を抜かれ威厳を亡くした雄牛のように見える。小天守にも被災が見られるが、築城当時からの宇土櫓に外観上大きな影響が出てなく、老兵が威厳を保っているように思えた。
飯田丸五階櫓の奇跡の一本石垣は見れなかったが、巨大な鉄の柱による修復作業が始まっており、現代の最新の建築土木技術に頼もしく思えた。400年前に築城されたこの城を将来に繋げる為にも、この修復作業は絶対に成功して欲しいと願う。