快晴の予報に野峠から犬ヶ岳、大日岳と往復してきた。下界では桜も開花して春本番の気候だが、山頂付近では先日の寒波の雪が残っていたのには驚いた。
シャクナゲの花芽は大日岳周辺ではそこそこに見られたが、花のトンネルとなるような当たり年とまではいかないと思う。ただ、二ノ岳手前の露岩帯の若いシャクナゲに花芽が付いているのを見つけた時は嬉しかった。
一ノ岳山頂で舞う蝶を見た。蝶は時折止まっては日向ぼっこをするように羽を休めていたが、その羽の外縁部が傷んで見えた。蛹で越冬して羽化した蝶なら、羽が傷むはずはないのにと思い調べてみた。この蝶はヒオドシチョウという種類で成虫で越冬する蝶だった。山頂付近では氷点下がざらな厳しい冬を生き残る逞しさをこの蝶は身につけている。