一昨日からの暖かい雨が上がり虎尾桜の開花状況の確認に出かけてみたところ、虎尾桜はほぼ満開になったところだった。密集した花は太陽の光と青空に映えて鮮やかな緋色に染まっている。その場にいた登山者曰く、月曜日には数輪しか咲いていなかったのに、一気に満開になっていたと。
ほぼ満開に咲いた虎尾桜(4枚合成写真) |
綺麗な緋色! |
虎尾桜の名の由来、トラのしっぽを連想させる枝先の花 |
地元の愛護会の人たちのおかげで今年もきれいに咲いてくれた虎尾桜、倒れないように2本の棒と7本のワイヤーが支えているが、その朽ちかけた根本は痛々しい。
虎尾桜の朽ちかけた根本。虎尾桜は2本の棒と7本のワイヤーで支えられている。 |
虎尾桜も増やして植樹してみたい木なんだけれど、サクラは自家不和合性のため他家受粉でのみ受粉して実が出来るそうで、この虎尾桜も近くに桜の木がないので実を付けないのではないかと思う。とすると増やす手段は挿し木か接ぎ木になってしまう。素人の挿し木や接ぎ木は活着率が低いが、日本製紙グループではバイオ技術で一本の枝から多くの苗木を作る技術を確立していて蜂須賀桜で実績を上げているそうだ。虎尾桜でも保全活動の際に枝打ちするようなことがあればその枝を苗木作りに活用できるのではと思っている。
挿し木といえば、ベランダでは去年挿し木したコバノミツバツツジが冬を越して新芽を膨らませ始めている。ここにも春を感じさせる。
挿し木1年目のコバノミツバツツジの新芽。去年の梅雨に折れた新穂を挿し木していたもの |
アカボシシャクナゲは予想通りの開花となったが、雨に打たれて花は元気なく垂れた状態に。でも天気も回復しており、明日にはシャンとした花を見せてくれることでしょう。
雨に打たれて花を垂らすアカボシシャクナゲ |
虎尾桜の保護活動について、2014年4月6日の朝日新聞北九州面に虎尾桜の記事がありました。
その中で「今年は樹木医に頼んで枝を切って育ててもらう子孫づくりも始めた。」そうです。
苗が育って多くの虎尾桜が見れるようになると嬉しいですね。