7月下旬の梅雨明けを待って馬場島から剱岳、大日岳を往復してきた。早月尾根から剱岳への登りでは雨で早月小屋に一日停滞となったが、以降天気は回復し、奥大日岳から大日岳への稜線上では高山植物や剱岳を見ながらの素晴らしい山行となった。また大日小屋前で見た前剱からの日の出では剱岳のスカイラインが印象的だった。

※パノラマ写真と山行記録は山の写真(パノラマ)WP版にアップ予定

7/22 午前中は晴れ一時雨、午後は曇り
・椹島→早月小屋
聞きしに勝る急登、途中通り雨で30分以上大きな杉の木の下で雨宿りするも、12時前に早月小屋に着いた。

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馬場島荘玄関前で登山届提出

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立山杉の巨木、これが一服杉?

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雨が止んで見えた虹

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登山道から見えた奥大日岳

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早月小屋前のピークから見る剱岳(ガスの取れた夕方18時過ぎに撮影)

7/23 一日中雨
・早月小屋に停滞
同宿者が薦めてくれたエベレストの惨劇「空へ」を読む。また、ザックの肥しになっていたスリングを初めて取りだして簡易ハーネスの装着確認をした。
この日は森林組合の4名の方が雨の中登山道の草刈をしながら登ってきた。登山者が快適に、安全に登山できるのも山小屋やこうした人々のおかげであることを忘れてはいけない。

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簡易ハーネス用装備

7/24 雨のち曇り
・早月小屋→剱岳→剣御前小舎
雨は朝のうちの予報に簡易ハーネスを付けて剱岳に向けて出発した。山頂まで雨は止むことなくは、またガスで視界が悪い中10時過ぎに山頂に着いた。誰もいない剱岳の山頂を独り占め、、なんだけど寂しすぎる。
雨中のレインウエアを着た行動であったためかとても疲れた状態で、剣山荘から剱御前小舎まで2時間もかかってしまった。

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登山道の脇に咲いていたダイモンジソウ

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鎖場が始まるもガスで視界は最悪

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誰もいない剱岳山頂

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剱沢から振り返る剱岳、天気は回復傾向

7/25 曇りのち晴れ
・剣御前小舎→奥大日岳→大日小屋
別山乗越から室堂乗越までガスが掛かっていたが、以降天気は回復して稜線の高山植物や奥大日岳からの剱岳は見事であった。
この日、大日小屋ではギターの制作者でもある小屋オーナーのギター演奏会があった。

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コバイケイソウの群落

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稜線上から見えた室堂から流れ落ちる滝

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奥大日岳への登山道にて、剱岳の雲も取れはじめる。

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奥大日岳山頂付近から見た剱岳

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大日岳山頂では既にガスで景観はなし

7/26 晴れ
・大日小屋→奥大日岳→別山乗越→剣山荘
大日小屋の前で日の出を見たが、前剱から昇るとは思ってもいなくてすごく感動した。
この日から来たコースの折り返し、剣山荘までゆとりを持って歩くことが出来た。

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大日小屋前にて日の出前の剱岳

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大日小屋近くのムシトリスミレ

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大日小屋前にて前剱辺りからの日の出

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室堂乗越付近からの室堂方面のパノラマ

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登山道わきのミヤマバイケイソウ

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剱沢の雪渓上から見る剱岳

7/27 晴れのち曇り
・剣山荘→剱岳→早月尾根→馬場島
別山尾根から剱岳を経て馬場島まで下る長丁場のため朝4時半に剣山荘を出発し、7時過ぎに剱岳山頂に着いたが山頂はあいにくのガスで視界なし。8時まで粘って下山しようとしたところで一気にガスが取れて視界が開け、山頂からの素晴らしいパノラマを堪能できた。
15時過ぎに無事に馬場島に帰着、早月尾根から大日岳までの縦走は後半天気にも恵まれ満足度100%の山行だった。

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剱岳南方の立山から大日岳にかけてのパノラマ、登山者が続々と登ってくる。

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早月尾根の下りで、先行する登山者

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2600m付近の小ピークで振り返る剱岳