6月初めの週は雨模様の週間予報に昨日急遽九重平治岳へ登ってきた。6月1日は大船山で九重山開きの日で駐車場も満車になるかもしれないので前日の夕方に北九州を出発、男池駐車場で車中泊とし、 コースは男池登山口から大戸越経由で平治岳を往復後、北大船まで行って山開きの大船山へ行くかはそこで判断することとした。
6月1日は朝5時半に男池駐車場を出発、駐車場はまだ3割も埋まってなく、予想より少ない車の数にミヤマキリシマはやはりまだ早いのかとの思いもした。しかし、登山道にはそれなりの登山者が既に登り始めており、皆がソババッケから先は山開きの大船山の風穴コースではなく平治岳の大戸越を目指していた。
大戸越に着いて薄い雲はかかっているが青い空とミヤマキリシマのピンク色の斜面を見て登って来て良かったと思った。大戸越では開花していない株は害虫にやられている株もあるが、害虫の被害は登っていくにつれて少なくなっているようだった。
大戸越から平治岳斜面のミヤマキリシマ |
害虫の被害にあったミヤマキリシマ |
平治岳南峰はミヤマキリシマの咲いている株は少なかったので、そのまま本峰に向かった。本峰でも五分咲き程度ではあるが、ミヤマキリシマと九重連山の十分に見ごたえのある景色が楽しめた。
平治岳山頂のパノラマ写真 縦400pxはこちら、 縦700pxはこちら
(2012年6月10日の平治岳南峰からのパノラマ写真はこちら)
平治岳南峰から見る平治岳本峰斜面 |
平治岳山頂から、大船山、九重中岳、三俣山に連なるパノラマ |
平治岳山頂のミヤマキリシマ、まだ蕾みの木も多く、五分咲きといったところ |
ミヤマキリシマの花の色は株ごとにピンク色の濃淡が異なる。しかし、シャクナゲのような花弁そのものの色の濃淡はないと思っていたが、花中央部の色が薄く、外側が濃くなっている花を見た。また、今年も白花のミヤマキリシマを見ることが出来た。これだけの株があるからこそいろんな花が咲いていて面白い。
花の中央部のピンクが薄いミヤマキリシマ |
白花のミヤマキリシマ |
大戸越に下って北大船へ登り返す。振り返ってみる平治岳、登りにう回路があるおかげか登山者の大渋滞は起きていないようだった。
北大船への登山道で振り返った展望、斜面が薄くピンク色に見える山が平治岳、左は三俣山 |
北大船から見る九重連山 |
北大船山頂のパノラマ写真 縦400pxはこちら、縦700pxはこちら
北大船から段原にかけてはミヤマキリシマは3分咲き程度かそれ以下でまだこれからといったところだった。大船山の山頂付近はミヤマキリシマのピンク色は見えずに多くの登山者で溢れているように見えた。だが、登山道は渋滞していない様子だったので行ってみたが、甘かった。頂上の寸前で全く身動きができないほど登山者で埋まっていたので、仕方なく下山。段原まではツクシドウダンの花が綺麗に咲いていて登った甲斐はあった。
山開きで大混雑の大船山 |
大船山登山道脇のツクシドウダンツツジ |
段原の分岐からは米窪を周って風穴に下り男池に帰ることにした。段原から米窪の周囲のミヤマキリシマはほとんどがまだ蕾のままで、米窪内部にもピンク色は全く見られなかった。また大混雑の大船山とは違ってすれ違った登山者は10人余りと静かな山行だった。
大船山下りの展望 |
大船山米窪の展望、ミヤマキリシマのピンク色は全く見えない。 |
風穴に着いて食事休憩をしたが、風穴内部に氷があると女性登山者二人が中に入った話をしていた。自分も数回は来ているが入ったことはないので入ってみた。2本のロープのかかった狭い縦穴を下ると真っ暗な内部は確かに氷が残っていて寒い。自然は凄いということを改めて実感した。
氷が残った風穴の内部 |
男池近くではバイケイソウの花が咲き始めており、緑色の花をつけた株を見つけた。緑のニリンソウを見つけると幸せになれるそうで、バイケイソウでは緑の花は珍しくないのかもしれないが、気分よく平治岳山行を終えた。
(ネットで調べるとミヤマバイケイソウの花は緑色だそうです。)
緑のバイケイソウ、 |